今年の原田マハさんの新作に『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』があります。
版画家である棟方志功のアート小説です。 原田マハさんのファンである私は、もちろん購入。諸事情でバタついていましたが、ようやく読了しました。
感想を書いておりますので、ぜひご一読いただけると幸いです。
『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』あらすじ
『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』は、フィンセント・ファン・ゴッホに憧れた棟方志功のアート小説です。妻のチエ目線で物語が進みます。
版画に人生を懸けた棟方と、そんな彼を全力で支えるチエ。 2人の人生が描かれています。
作者 | 出版社 | 発売 |
原田マハ | 幻冬舎 | 2024年 |
『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』を読むにいたった理由
原田マハさんの新作が出たと知り購入したので、特に事前知識があった訳ではありません。 それなのに、こんなに特別な本になるとは思いませんでした。
いつか棟方志功の作品をこの目で観たいと思っています。
棟方志功の作品は青森県にある棟方志功記念館にありましたが、2024年3月31日に閉館。 閉館当初は全作品青森県立美術館に移ったとのことです。
『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』の読書感想
今まで原田マハさんの作品は『たゆたえども沈まず』『常設展示室』などを読んでいたので、雰囲気の違いに少し驚いたのを覚えています。欧州が舞台の物語をよく読んでいたので、青森訛りのセリフは新鮮に感じました。
とはいえ、物語にグイグイ引き込まれ、胸は高鳴り、涙無しには読めません。原田マハさんの心情の描写、胸打つ言葉に今回も感動しました。
『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』とあわせて読みたい作品
原田マハさんの『たゆたえども沈まず』です。
作者 | 出版社 | 発売 |
原田マハ | 幻冬舎 | 2020年 |
棟方志功の憧れたフィンセント・ファン・ゴッホのアート小説。
『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』を気に入った方は、原田マハさんの心理的描写や言葉選びに感動したのではないでしょうか。『たゆたえども沈まず』はそれを存分に味わえます。
ぜひ、あわせて読んでみてください。
まとめ
本記事では『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』を読んだ感想を紹介しました。
棟方志功は情熱や挑戦、不屈の精神があったからこそ、世界的な版画家になったと思います。しかし、それだけではなく妻であるチエの支えが無ければ、叶わなかったことでしょう。
2人の情熱と愛によって創られた作品を、いつかこの目で観てみたいと思います。
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